個人としての好き嫌いと現状の稼働が一致しない場合、
現状を優先せねばならないと学んだ機械。

パチプロ的な視点では二度と打ちたくないと感じたが、
未だに高稼働という事実の前では、この機械を悪く言える道理はない。

「自分の感覚は世間とずれてしまっている」と感じた。

マルホンの魂はエサカマサミではなく3色ドットであると、開発者の叫びを聞いた気がした。

打ち手が「軽く小馬鹿にされたように感じる」絶妙なくすぐり方が随所に見られ、デジタル機の面白さの本質に迫る快作。
現在も高稼働が続いており、まるで打てない。
確かに液晶にとって代われるジャンルではないかもしれないが、ドラム同様、3色ドットには確実にファンがいることを証明してくれた。

時代の流れに屈せず自社のブランドを信じたマルホンの開発者には、盛大な拍手と最大級の賛辞を述べたい。

機械としての魅力以前に「損しにくい機械」だと感じます。
低価格、値落ちしにくい遊パチ的スペック、一定数いる9分割ファン。
投入する費用に対して、失敗するリスクが小さい。

スペックは異なりますが、35万円のいなかっぺと、
25万円のパワフルでは「経営に対するリスク」が段違いではないでしょうか。

演出面では、ジャム当り中、彼女の見せる切なげな、儚げな表情にやられました。満面の笑顔で明るく楽しくばかりのパワフル路線に一石を投じる、非常に素晴らしい表情です。

一方的なファン視点で恐縮だが、
【ガロはメチャクチャ出る】→【設置しない店は「出る機械」が嫌い】
というのが打ち手感覚ではないだろうか。

機種ごとの単品管理は非常に大切。
機械代をその機械自身で回収償却できるかという観点を持っての機種選定は、
経営の健全化の大前提であろう。
しかし、機械代償却の観点だけではガロを買う事は出来ない。

「ガロは広告宣伝費」

これくらいの割り切りが必要なのではないか。

遊パチの魅力は大当たりの引きやすさにある。
少額の資金で、大当たりを堪能できる。
出玉より大当たりの楽しさを求めるから、ファンは遊パチを打つのだ。
なれば、大当り中の楽しさに秀でた機械は遊パチに向くと言える。

そこで大夏祭りだ。
大当り中に流れる曲の内容にマッチした液晶は、
主人公の甘酸っぱい恋だけでなく、
両親の大人の恋も素敵に描いている。

そして、音楽に合わせた電飾がこれを盛り上げる。
音楽と電飾をシンクロさせるのは他メーカーでもやっているが、
曲の内容やテンポまで計算して光り方に強弱をつけるのはSANKYOだけではないだろうか。

大夏祭りにおける光と音楽、映像のマジックは、
一日何度も大当たりを見る遊パチだからこそ光り輝く。

三洋は、版権とくっつけることで、
「海」そのものの寿命を延ばしに来たと感じた。
非常に魅力的な機械だが、
中古価格が500,000円に達する現状では、バラエティ運用になりがちだろう。

ならば、
白（ハワイ）・黄（沖縄）・金（カリブ）・赤（アグネス）
この4色を順番に配置するバラエティコーナーならば、
カリブの稼働を引き上げられないだろうか。

正真正銘の「萌え」である。
巨乳・貧乳・メガネ・ロリ・高飛車・僕っ娘など、
オタクが萌えと感じるありとあらゆる要素をぶち込んだ快作。

オタクはパチンコに投じるお金は少ないので、甘デジが良い。
なぜなら、同人誌、フィギュア、DVDなど「買わねばならない」アイテムが多数存在するから。
キャラの動きを見たい、声優の声を聞きたい。
そんな欲望を満たすには、ミドルやMAXはハードルが高すぎるのだ。

なればこそ、この機種にこそ、通常時の会話予告や、
各キャラ選択性のステージを用意してほしかった。
平和の詰めの甘さを感じる。

一般受けの厳しさから、新台ミドルとしては★×２?３だが、
オタク狙いで甘デジ少台数を中古なら、堂々と★×５をつけたい。